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政権は企業をいつでもつぶせる。国家に企業の論理を当てはめたイーロン・マスクの大失敗

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マスク氏が米政権離脱 トランプ大統領と会見
イーロン・マスクと米大統領ドナルド・トランプ(写真:アフロ)
チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています。

6月初旬、イーロン・マスクは「特別政府職員」の任期を終えて政権を離れるや、すぐさま米大統領ドナルド・トランプと共和党の「1つの大きくて美しい法案」をけなし始めた。巨額の財政赤字を伴う歳出・減税策で米国は破産するとマスクは警告。「法案を殺せ」と議員に呼びかけた。

こうした発言が引き金となって、トランプとの間で脅しと非難の応酬が過熱していった。その道具として使われたのはそれぞれが所有するソーシャルメディアで、マスクは結局、過激な投稿を一部削除し、謝罪コメントを出すことになった。帝王気取りの経営者が国家元首にけんかをふっかけたらどうなるか──。それをまざまざと思い知らされたと見える。

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