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110万人の大学生が利用する「JASSO奨学金」の中身。学費上昇・物価高の中、いかに学び続けるか

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奨学金を利用する大学生は増加傾向にある(イメージ写真:jessie/PIXTA)
18歳人口が急減する日本。オンラインなど多様な学びが広がる中、日本の大学は今後どう変わっていくのか? そして、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『週刊東洋経済』では毎年、臨時増刊『本当に強い大学』を刊行し、最新の大学の現状や課題をまとめている(2025年版の購入はこちら)。

「日本学生支援機構(JASSO・旧日本育英会)の貸与型奨学金は、当然のことながら返済する必要がある。その点においては、紛れもなく『借金』。利用を考えるなら、借金をしている認識を持つ必要がある」。そう語るのは、「学費と家計」のエキスパートとして講演も行うファイナンシャルプランナー(FP)だ。

大学生の2人に1人が利用

学費の上昇と家計の悪化で、奨学金を利用する大学生は増加傾向にある。JASSOの調べによると、大学生の55%、2人に1人が何らかの奨学金を利用している。そのうち92.9%がJASSOの奨学金の利用者だ。

そもそも日本の奨学金は返済する必要のない「給付型」と返済が必要な「貸与型」に分けられる。

しかし、欧米では給付型の奨学金を、「スカラシップ」と呼び、優秀な学生が対象で返済義務はない。日本ではひとくくりに奨学金と言っているが、返済義務のある奨学金は、欧米人から見ると「ローン」であって「スカラシップ」ではない。

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