
「日本学生支援機構(JASSO・旧日本育英会)の貸与型奨学金は、当然のことながら返済する必要がある。その点においては、紛れもなく『借金』。利用を考えるなら、借金をしている認識を持つ必要がある」。そう語るのは、「学費と家計」のエキスパートとして講演も行うファイナンシャルプランナー(FP)だ。
大学生の2人に1人が利用
学費の上昇と家計の悪化で、奨学金を利用する大学生は増加傾向にある。JASSOの調べによると、大学生の55%、2人に1人が何らかの奨学金を利用している。そのうち92.9%がJASSOの奨学金の利用者だ。
そもそも日本の奨学金は返済する必要のない「給付型」と返済が必要な「貸与型」に分けられる。
しかし、欧米では給付型の奨学金を、「スカラシップ」と呼び、優秀な学生が対象で返済義務はない。日本ではひとくくりに奨学金と言っているが、返済義務のある奨学金は、欧米人から見ると「ローン」であって「スカラシップ」ではない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら