「本当に返していけるのか?」→「わずか5年で完済!」 就職と同時に200万円の借金を背負った22歳女性、それでも"余裕を持って返せた"ワケ

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女性の後ろ姿
200万円の奨学金を、卒業後およそ5年で返済した女性のエピソードを紹介します(写真:Luce/PIXTA)※写真はイメージです
かつては「苦学生のもの」という印象だったが、今や多くの学生が利用している奨学金。とはいえ、10代の若者が借りるには金額が大きすぎるのも事実であり、平均借入総額は学生ひとりあたり313万円にものぼる。とくに昨今では金利が上昇しており、将来的な返済額が想定以上になる可能性も。
本連載ではそんな奨学金返済者たちの「家計簿」に着目。奨学金という“レバレッジ”を効かせた人生を歩む人々の半生を振り返りながら、知られざる台所事情を深掘りしていく。

「27歳で全額返済することができただけではなく、その時点ですでに貯金も200万円以上、貯まっていました」

神奈川県の設計事務所で働く中川知奈さん(仮名・34歳)は、本来であれば30代半ば〜40代まで返済が続くとされる奨学金を、卒業後およそ5年で繰り上げ返済した。

「返済義務に追われる期間をなるべく短くするため、進路選択の段階から周到な計画を立てたことが功を奏しました」

現在は育児休業中で、10月に出産したばかり。今では奨学金の存在すら、すでに「過去のこと」となっている。

「奨学金は、借りてよかったと思っています。もし借りていなければ、今の自分はいなかったでしょう。『将来こうなりたい』という自分の姿を、今まさに実現できているのは、奨学金のおかげです。もちろん借りるときはプレッシャーもありましたが、結果的には『正解だった』と思っています」

スピード返済を可能にした中川さんは、どのような学生生活を送っていたのだろうか? まずは、奨学金を借りるまでの経緯をたどってみたい。

工業高校から「職業能力開発大学校」に進学

富山県出身の中川さんは、3人きょうだいの長女。父親は長距離トラックの運転手、母親は扶養の範囲内でパート勤務。いわゆる「ごく普通の家庭」で育った。祖父母も他界しており、経済的な支援は望めなかった。

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