「本当に返していけるのか?」→「わずか5年で完済!」 就職と同時に200万円の借金を背負った22歳女性、それでも"余裕を持って返せた"ワケ

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卒業後は、都内の建築事務所に就職。建築関係の仕事であれば、地元に残っても困らなさそうだが、なぜ上京を選んだのだろうか?

「父が一度上京した経験があり、『大人になったら実家を出るもの』という意識が自然と身についていました。どうせ家を出るなら、地元を離れてできるだけ都会に行きたいという気持ちがあったので、東京方面の求人を狙っていました」

上京後、シェアハウスで生活しながら奨学金を完済

こうして富山から上京した中川さんが選んだ住まいは、神奈川県にある、水道光熱費込みで月6万円のシェアハウスだった。

「両親には『上京するのは自由だけど、金銭的な援助はできない』と言われていたので、初期費用をできるだけ抑える必要がありました。普通の賃貸だと敷金・礼金・保証金が必要なので無理。だから、最初からシェアハウス一択でした。もしシェアハウスがなければ、上京そのものが難しかったかもしれません。初期契約費用は約11万円でした」

仕事は現場によって勤務地が変わるため、都内に住む必要はなく、中川さんは10年以上のキャリアの中で、7カ所以上の現場を経験してきた。

そして、就職活動と上京費用のために、アルバイトで毎月1万5000円ずつ貯めており、就活時には約40万円が貯まっていた中川さん。上京したときにはすでに完全に底をついていたというが、奨学金の返済については、どのような計画を立てていたのか?

「初任給は手取り20万円で、家賃(水道光熱費込み)を引くと手元に残るのは14万円ほど。厚労省の奨学金は毎月1万円の返済があります。地元の財団の奨学金は、ボーナス払いにしていたので、月々の負担はありませんでしたが、新生活を始めた当初は『本当に返していけるのか?』という不安がありました」

ただ、シェアハウス暮らしで光熱費がかからなかったため、精神的には大きく救われた。

「食費(外食含む)は月2万〜3万円、日用品や通信費が1万円程度。意外にも、生活には余裕がありました。毎月5万〜6万円は余っていたと思います。それをすべて貯金に回していました。日々の生活で細かく節約していたというより、最初の選択(シェアハウス)が大きかったですね。

ここでもし、単身向けのアパートやマンションを選んでいたら、返済にも大きな影響が出たかもしれません。ただ、プライバシーや他人と共同生活することに抵抗を感じる人もいるため、誰にでもできる選択ではないでしょう」

中川さんの新卒時の月の支出一覧。奨学金返済の半分がボーナス払い、かつ節制のため「意外と余裕があった」と振り返る(編集部作成)
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