手取り20万なのに奨学金の返済が「毎月4.4万円」もあった…奨学金600万円・38歳彼女の返済の実情

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
奨学金返してたら生活こうなった
「学生や保護者が、奨学金を借りる前にきちんと情報を得られるような仕組みを整える必要がある」と話す向井さん(写真:Ushico/PIXTA)※写真はイメージです
かつては「苦学生のもの」という印象だったが、今や多くの学生が利用している奨学金。とはいえ、10代の若者が借りるには金額が大きすぎるのも事実であり、平均借入総額は学生ひとりあたり313万円にものぼる。とくに昨今では金利が上昇しており、将来的な返済額が想定以上になる可能性も。
本連載ではそんな奨学金返済者たちの「家計簿」に着目。奨学金という“レバレッジ”を効かせた人生を歩む人々の半生を振り返りながら、知られざる台所事情を深掘りしていく。

「社会人になりたての頃は、ボーナスを一切使わないようにしていました。月々の返済が重かったので、ボーナスを少し切り崩して生活費に充てていたんです」

北関東出身の向井志保さん(仮名・38歳)は、大学生のときに借りた奨学金を社会人になってから毎月4万4000円返済していた。初任給は20万円だったため、おおよそ5分の1が返済に消えた。

40歳を目前に控えた今でも、額面は減ったものの奨学金の返済は続いている。払い終えるほどの貯金はあるが、なぜ完済しないのか? そこには、彼女の生い立ちが大きく関係している。

実家の経営が傾き“家にお金がまったくない”状態に

「実家は北関東で小売業を営んでいました。バブル期には景気がよく、私が3歳くらいの頃にはグアム旅行にも行ったほどでした」

しかし、バブルがはじけたあとは経済状況が急激に悪化。お客さんも減り、まるで没落した武士のように、店の経営は傾いていったという。

次ページ家に余裕はないが、大学に進学して語学を学びたい
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事