「品位あふれる閑暇」を楽しむ家賃6.5万円の部屋 学生時代の経験で鍛えられた自己投資の感覚

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宮川さんの住まい
宮川さんの住まいは新宿や渋谷にアクセスの良い場所でありながら、家賃6.5万円と手頃。センスよく配置されたグリーンに癒やされる空間だ(撮影:今井康一)

住まいの選択と選んだインテリアの背景には、その人の価値観や生き方が凝縮されている。連載「だから、ひとり暮らし」では、部屋を通じて住人の物語を探る。今回ご紹介するのは、フリーランスのクリエイター、30歳の宮川裕二郎さん。

宮川さんはコマーシャルやミュージックビデオなどを手がける映像クリエイターだ。華やかな世界で活躍しているが、実は大学の授業料すべてを奨学金で賄い、今も返済を続けている。宮川さんのライフスタイルや考えとは?

【写真】宮川さんのひとり暮らしの様子や、手がけたアート作品など(12枚)

センスを生かした家賃6.5万円のオアシス

宮川さんの部屋は杉並区にある約30㎡程の1DK。家賃は6.5万円だ。

「家賃6.5万円は魅力です。僕の部屋選びの条件は、撮影の現場に近い都心にあって、仕事の機材を置ける広めの部屋。その条件を満たしつつ、なるべく家賃が安いところを探しました。そうなると、何かしらマイナス要素がある物件じゃないと厳しいですよね。

この部屋は築年数が古いことに加えて踏切が近いんです。午後2時頃から夜中の12時半ぐらいまでは踏切の音がすごくて。それが物件のマイナス要素だったのですが、僕、実家も踏切の近くで。だから、むしろ懐かしい感じがして全然平気でしたね。『ここでいいや』って自然に思えました」(宮川裕二郎さん 以下の発言すべて)

宮川裕二郎さん
宮川裕二郎さん(30歳)/ 写真・映像作家 群馬県甘楽町出身。東洋大学卒業後、オーストラリア・シドニーの大学を経て2018年に帰国し、写真家・映像作家としてのキャリアをスタート。2020年『IMA MAGAZINE』 “Love”部門 ショートリスト選出など受賞歴あり。Instagram / Facebook
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