2030年には、日本のひとり暮らしの人は総人口の17.0%に達するという。連載「だから、ひとり暮らし」では、急速に増えつつある単身世帯のライフスタイルを取材する。ひとり暮らしの理由は多彩で、個々の事情をたどれば、データからは見えない社会の諸相が浮かび上がるはずだ。
今回取材した大野耕平さんは45歳。大阪に妻子を残し、東京で就職してひとり暮らしをしている。今年で10年目を迎えるその暮らしを、彼は「東京への仕事留学」と表現する。彼のチャレンジを支える空間や、ライフスタイルについて話を聞いた。
なぜ東京に「仕事留学」するのか
東京都江東区、スカイツリーを望むベイエリアに建つデザイナーズマンションに、大野さんは住んでいる。
打ちっぱなしのコンクリート壁、ガラス張りのシャワールームなどのモダンな内装に、モノトーンを基調としたインテリア。そこに民芸品や音楽機材など、住人の多趣味を物語るアイテムがディスプレイされている。ワンルームの部屋にはベッドもなく、広々としていた。
本連載では、ひとり暮らしの様子について取材・撮影にご協力いただける方を募集しています(首都圏近郊に限ります。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
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