がん治療の効果を高め、予後を改善する「栄養治療」とは?「特定の食べ物だけをとる」とはまったく違う、新しい考え方《専門医を取材》

がん治療の新しい考え方「栄養治療」とは?(写真:beauty-box/PIXTA)
がん治療を支える「栄養」の力が注目されている。
手術や薬物療法といった従来のがん治療に加え、栄養状態を整えることががん治療の効果に大きく影響するという。こうした栄養状態は、日々の体重チェックでわかるそうだ。
なぜ栄養がクローズアップされるようになったのか。体重チェックで何がわかるのか。専門家に話を聞いた。
治療効果を最大限に引き出す
がん治療といえば手術・抗がん剤・放射線が3大治療だが、いまやそれだけでは成立しない。これらと並行して栄養状態を整える「栄養治療」が、治療効果や予後に大きく関わっていることが、臨床現場や研究から明らかになってきた。
北⾥⼤学医学部上部消化管外科学主任教授の比企直樹医師は、がんの治療効果を最大限に引き出すためには、栄養治療が不可欠だと強く主張する。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら