有料会員限定

東大病院、国立がん研究センター、がん研究会有明病院を渡り歩いて知った!がん治療の豊富な「選択肢」

✎ 1〜 ✎ 92 ✎ 93 ✎ 94 ✎ 95
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
病院のイラスト
(イラスト:北沢夕芸)

突然、見知らぬ人からメールが入った。

「食道がんです。助けてください。すぐ会えますか」

えっ、名前も名乗らず、すぐに会えって……。

さすがにムリだ。

30年以上にわたる企業取材の経験を通して、「ヤバい」と感じた会社や仕事を取り上げていく。【原則日曜日更新】

確かに、私はがん治療の相談をもちかけられることが多い。

4年前に自身の食道がんの治療について、『がん治療選択』という本を出し、続編をサイトで書き続けている。だから医療相談のメールが舞い込んでくる。

だが、限界ってもんがある。

私は医者ではない。他人の医療に口出しすることはできない。

しかも相手は赤の他人である。

自分で考え抜いて選ぶこと

『がん治療選択』のポイントは、自分の生き方に合った治療を自分で考え抜いて選ぶことだ。

なので、どう生きてきたか分からない人に対して、治療選択の正解を示せるはずもない。

それでも、冒頭のメールには少なからぬ衝撃を受けた。名乗ることもなく、叫ぶように「すぐ会えますか」とメールするって……。

次ページ医療側の問題も大きい
関連記事
トピックボードAD