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朝9時から翌朝5時まで危険業務で働き詰めで、月の残業は300時間!かつみなし残業代で低賃金。某運送会社のヤバすぎる実態

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運送会社のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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世の中、残業が多い会社は山のようにある。

読者のUさんは「月300時間残業をやらされた」という。

「ありえないだろ!」

そんな突っ込みが聞こえる。

一般的には月45時間残業が節目と言われる。これを超える残業が常態化し、残業代もろくに支払われないと法的に「アウト」と言われる。「労基に踏み込まれる」というやつである。

だが、正直に言うと、数値基準はさして意味がない。

パワハラなトンデモ労働ならば、例え45時間以内に収まっていても「ブラック職場」なのだ。

で、月300時間なんていうのは、私に言わせれば「当然、ありうる超過時間」である。

なぜなら、自分がやっていたからだ。「信じられない」と言う人に向けて、軽く解説したい。

私のケースはこうだった。

始業時間は取材によるので、早ければ朝イチから開始となる。取材がなければ昼に出社する。平均すると10時スタートだ。

勤務を終えて編集部を出るのは午前2時。多少の前後はあるが、0時前に帰ることはなかった。

30年以上にわたる企業取材の経験を通して、「ヤバい」と感じた会社や仕事を取り上げていく。【原則日曜日更新】

1日16時間、つまり8時間超過となる。残業時間はこうなる。

8時間×30日=240時間

「ほらみろ! 300時間なんてムリじゃないか」

実は違うんだな。休日はすべて超過勤務なので計算はこうなる。

8時間×22日=176時間

16時間×8日=128時間

合計すると304時間! これが月31日だったり、祝日が入ったりするとさらに長くなる。

なぜ労基に踏み込まれないのか。

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