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〈広告大手の新局面〉ADK、「ベイン→韓国ゲーム大手」へ電撃売却の舞台裏…大山社長「巨大企業にはない武器で、競合を追従しない"圧倒的3位"へ」

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電通グループ、博報堂DYホールディングスとともに、国内の3大総合広告会社として知られるADKホールディングス。なぜ国内同業などではなく、韓国ゲーム大手の傘下入りに至ったのか(撮影:尾形文繁)
2025年、日本の広告業界に激震が走った。国内広告大手の一角であるADKホールディングスを、『PUBG: BATTLEGROUNDS』で知られる韓国のゲーム大手・クラフトンが750億円で買収すると発表されたからだ。
18年の非上場化以降、投資ファンドのベインキャピタル傘下で改革を進めてきたADK。アニメ・IP(知的財産)ビジネスにも強く、クラフトンの有するゲームIPやテクノロジーとのシナジー創出を図るという。
なぜ海外ゲーム大手の傘下入りに至ったのか。AIにより転換期へと突入した広告・マーケティング事業の今後を、どう展望しているのか。大山俊哉社長に聞いた。

ベイン傘下で変わったこと

――大山社長は19年に電通グループなどを経てADKに移籍し、22年から社長を務めてきました。再上場とはなりませんでしたが、ベイン目線ではイグジットにこぎ着けた形です。

株主だったベインとは、非常に密なコミュニケーションを取ってきた。幸いなことに、ベイン側には電通グループ出身者や電通時代に仕事をしたことのある人物が在籍していた。ファンドでありながら、(広告業界に対する)深い理解に基づく提案を受けてきた。

(就任時に)企図したことの中でも、とくに生産性は向上した。かつて収益性に課題があった広告制作子会社のADKクリエイティブ・ワンは、この数年で営業利益を2桁億円規模で稼げるようになってきた。

(アニメ製作などの)コンテンツ領域も、グループ全体の営業利益の3分の1程度を占めるまでになった。『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』などのIPへの長期にわたる取り組みに加え、『夏目友人帳』や『2.5次元の誘惑(リリサ)』といった作品への出資件数も積み上がっている。

――上場廃止直前の17年12月期は売上高3528億円、営業利益71億円でした。目下、グループ連結の収益規模は?

24年時点で、年間取引高(取扱高)は約3480億円に達している。営業利益は安定的に100億円超となっており、昔に比べれば稼ぎ出せている。

次ページさまざまな買収観測がある中で…
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