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まさか「アルゴリズム」で銀行監督?/ウォーシュ次期FRB議長が進める規制緩和、銀行は金利上昇による含み損や商業用不動産下落で脆弱だ

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今年5月、次期FRB議長に就任するケビン・ウォーシュ元FRB理事(写真右)(写真:Bloomberg)

アメリカの銀行監督がまたしても見直しの俎上に載せられるようになっている。

アメリカ連邦準備制度(FED)の上層部はここ何カ月かで、監督官の削減と監督指針の見直しに着手。「手続きが煩雑な監督手法」と彼らが呼んでいるものからの脱却を進めている。

掲げられているのは、監督業務の透明性を高め、手間を減らし、データ化された金融システムへの適応を進めるという目標だ。

これは理論的な議論にとどまる問題ではない。トランプ大統領がアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)次期議長に指名したケビン・ウォーシュは緩い規制枠組みを支持していると広くみられている。どこまで積極的に銀行をモニタリングし、リスクに対処していくかを左右する決定が間近に迫っている。

FRBで進む規制緩和は失敗への道になる

規制緩和へのシフトはすでに始まっている。FRBのミシェル・ボウマン副議長(銀行監督担当)は自らの管轄部門の再編を急ピッチで進め、監督が及ぶ範囲を狭めている。

これを支持する人々は、行きすぎたお役所仕事がようやく修正されるとみているが、修正が緩和方向に傾きすぎて、当局のリスク察知能力を損なう恐れがあると懸念する批判も出ている。

確かに、現代的に変えることには強い論拠がある。資本の充足度、資産の質、経営管理、収益力、流動性、市場リスクに対する感応度をカバーする「CAMELS」の監督枠組みが設計されたのは何十年も前だ。一定程度の改良は歓迎すべきだし、長年の懸案でもある。

だが、現代化を簡素化と履き違えてはならない。銀行監督を、しっかりとした情報に基づく判断ではなく、アルゴリズムに任せる機械的な行為のように扱えば、問題の初期兆候に気づけなくなるだろう。機械的な銀行監査は、痛い失敗となりかねない。

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