「住みたい街ランキング」常連、渋谷から5分の《三軒茶屋》はなぜ人気が落ちたのか…歩いてわかった"おしゃれな街"から"使われる街"に変わった訳
「三軒茶屋=おしゃれ」は事実か、偏見か
三軒茶屋といえば、洗練されたカフェや古着屋が点在し、夜な夜な高感度な人々がバルに集う「おしゃれな街」というイメージを持つ人は多いだろう。SNSでも、「渋谷に飽きた大人の隠れ家」「ツウな大人が通う街」といった言葉をよく見かける。
一方で、実際に三軒茶屋を訪れてみると、その印象は少し異なる。駅前にはチェーン店が並び、居酒屋が密集する“三角地帯”と呼ばれるディープなエリアもすぐ目に入る。
取材に同行した三茶歴7年の担当編集によると、「三軒茶屋住みだと話すと『おしゃれなトコに住んでますね〜』と言われることが多いけれど、住民としてはそんな気はしない。むしろ、恵比寿や中目黒とかのほうがおしゃれじゃないですか?」と話す。世間で語られるイメージと、住民の実感の間には少なからずズレがありそうだ。
メディアが作り上げた「憧れの三茶」と、住民が感じる「本物の三茶」。三軒茶屋は今、どのような街になっているのか。まずは現地に赴き、街歩きの写真とともにその成り立ちを振り返ってみたい。


















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