道路や公園、保育園、小学校といった身近な社会インフラの整備は、地方自治体が担う重要な役割である。「子育てしやすい自治体ランキング」は、子育て世帯の「気になるポイント」を統計データから抽出し、自治体ごとに偏差値に落とし込み、順位付けしたものだ。2022年に開始し、今回で4回目となる。
東京圏と名古屋圏に続いて、今回は大阪圏のランキングをお届けする。
ランキングの具体的な算出方法や各指標の詳しい解説については、こちらを参照されたい。
大阪圏(大阪・京都・兵庫・奈良)それぞれのトップ3
①大阪府 トップ3:大阪市(4位)、箕面市(5位)、吹田市(9位)
大阪市は「便利快適」(6位)と「インフラ」(1位)が非常に高く、都心型の利便性と保育園・小学校への通いやすさが評価された。箕面市と吹田市は、大阪都心に近いベッドタウンとしてバランスの取れた評価となった。
② 京都府 トップ3:舞鶴市(2位)、福知山市(6位)、木津川市(7位)
3市とも、「安心・安全」カテゴリで強さを発揮(3位、14位、6位)した。福知山市は「便利快適」も9位と高く、飲食店数、住環境の広さが高評価につながった。木津川市は、京都や大阪へのアクセスが良く、郊外の安全な住環境には多くのファミリー層が暮らす。
③奈良県 トップ3:生駒市(15位)、香芝市(19位)、奈良市(30位)
生駒市と香芝市は、子育て世帯が比較的多く、治安もよく、「安心・安全」カテゴリが7位と13位と高い。奈良市は各カテゴリで平均的な順位ながら、治安や小学校アクセス、公園面積など標準以上の評価となった指標が多かった。
④兵庫県 トップ3:三田市(1位)、芦屋市(3位)、赤穂市(8位)
総合1位の三田市は「安心・安全」が12位、「インフラ」が11位とバランスが良く上位となった。「インフラ」5位の芦屋市は、市の財政力、保育園・小学校へのアクセスの良さが強みとなった。赤穂市は「便利快適」が16位と高く、大規模小売店と飲食店の立地、住宅面積の広さが総合順位の底上げに貢献した。



















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