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ネットバブルの再来か? 社会実装で問われるAIの真価。ソフトバンクグループの株価は乱高下

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握手をする孫氏とサム・アルトマンCEO
提携を進めるSBGの孫氏(左)と米オープンAIのサム・アルトマンCEO(撮影:風間仁一郎)

特集「2026年大予測③業界・企業編」の他の記事を読む

AIの社会実装と「国策」の追い風を軸に、日本の産業界が新たな成長局面へ踏み出した。本特集では、2026年の主要35業界の動向を徹底予測する。

「(今が)『AIバブル』かどうかとの的外れな質問をする人はあまり賢くない」

ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は2025年12月、投資イベントでこう強調し、市場で過熱感が高まるAIへの懐疑的な見方を一蹴した。

「AI株」の代表格に

SBGは25年、チャットGPTでAIブームに火をつけた米新興企業オープンAIと連携する形で矢継ぎ早にAI向けの大規模投資を打ち出した。1月に5000億ドル(約78兆円)を投じてアメリカに巨大AIデータセンターを構築する「スターゲート・プロジェクト」をぶち上げ、4月に同社への最大400億ドル(約6兆円)の追加出資を決めた。26年には、同社などと最先端AIサービスの「クリスタル・インテリジェンス」を国内法人向けに展開予定だ。

オープンAI関連にとどまらず、米半導体設計アンペアや、スイス重電大手ABBのロボティクス事業の買収も決定し、周辺領域の強化も進める。AI株の代表格となったSBGの株価はAIへの将来期待から急上昇し、25年10月に年初比で約3倍の高値をつけた。

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