「参政党・さや氏の“生音声”を使用」人気ラッパーが発表した、“お母さん演説”入り《怒りのラップソング》は、著作権法違反になる?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
さや 春ねむり
参政党のさや氏(写真左)に対する激しい怒りを、楽曲として発表した春ねむりさん(写真:それぞれ本人の公式Xより引用)

ホラー映画より怖いさや」という衝撃的な歌詞が、軽快なラップに乗って歌われる楽曲が話題になっています。

シンガーソングライターである春ねむりさんが、7月22日に発表した「IGMF」というラップソングです。

「さや」というフレーズからもうっすら想像がつくように、先の参議院議員選挙で約66万票を獲得し、東京選挙区で第2位当選という大勝利をおさめた、参政党・さや氏について歌ったもの。

その衝撃的な歌詞が話題となり、一時、発表したプラットフォームから楽曲が削除されるといった事態も起こりましたが、30日には再び配信されています。

そして歌詞とともに注目されたのが、さや氏の選挙演説の音声が使用されていたこと。

明日、必ず勝利を手にして、私を皆さんの、皆さんのお母さんにしてくださいー!

という、選挙期間中にも大いに話題となったスピーチが冒頭に流れ、「きゃー!」と叫ぶ声とともに、さや氏への激しい怒りをぶつけるラップで楽曲は始まります。これにSNS上などでは賛否が渦巻く結果となっています。

春ねむり
春ねむりさんは、以前から政治や社会に対する思いを楽曲に込めたり、SNSで発信したりしてきた(写真:本人の公式Instagramより)

さや氏の当選に見られるように、参政党が大躍進し、同党のキャッチコピー「日本人ファースト」があちこちで議論されるなど、話題に事欠かなかった参院選。投票率は58.51%と、2010年以来の高投票率とのことで、政治への関心の高まりがうかがえました。

「さや氏の“お母さんスピーチ”」の著作権は?

それを受け、SNSを中心に、政治に関する楽曲、動画等の各種表現が活発化していく中、候補者の演説音声を利用して曲を作ったり、演説動画を用いて動画を作ったりすることは法的にOKなのでしょうか。この点をあらためて確認しておきたいと思います。

次ページ著作権法によると…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事