石丸伸二「論破芸」魅了される若者に伝えたいこと 恥をかかせる行為を安易に鵜呑みにする危うさ
現職の小池百合子氏が3選を果たした東京都知事選挙だが、元参院議員の蓮舫氏を上回る「2位」となった、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏に注目が集まっている。各社の情勢調査によると、蓮舫氏より支持を集めた理由は、10代から20代を中心とした若年層の支持を集めたためとみられる。
石丸氏の支持層を厚くしたのは、YouTubeの「切り抜き動画」をはじめとする、SNSでの露出度とされている。筆者はネットメディア編集者として十数年、ずっとSNSの流行を見てきた。また、昨年の統一地方選挙に出馬して、恥ずかしながら落選した経験もある。
ネットと選挙、そのどちらも当事者として見てきた立場からすると、今回の「石丸フィーバー」は、人によって落とし穴に陥る可能性があると感じる。「わかっていて、あえて選んでいる」なら別なのだが、安易に乗っかると不安に思えるのだ。
都知事選初出馬で166万票を獲得
石丸氏は、今回の知事選において、大躍進とも言える成果を残した。現職の小池氏が圧倒的優位と言われる中で、市長1期目の途中ながら立候補表明。その後、元行政刷新相で、民進党代表も務めたことのある蓮舫氏が、参院議員を辞して出馬すると会見を行い、主要メディアにおける「構図」が固まっていった。
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