「石丸伸二を支持する人」の熱が冷めてきた事情 小泉純・橋下両氏に並ぶ「SNS時代」のトリックスター

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石丸伸二氏(写真:時事)

東京都知事選での大躍進で一躍「時の人」となった石丸伸二・前広島県安芸高田市長が、選挙直後から連日連夜のテレビ出演で、お得意の「石丸構文」も駆使して、お茶の間に話題を提供し続けている。

「現職・小池氏圧勝、石丸氏2位、蓮舫氏3位」という選挙結果を受け、各情報番組がこぞって石丸氏にゲスト出演を要請。「テレビメディアを敵視」する石丸氏も積極的に応じ、各番組のコメンテーターや他のゲストらと丁々発止のやり取りを展開して、視聴率稼ぎにも貢献している。

石丸氏の今後の政治的立ち位置は…

その中で最大の注目点は、石丸氏の今後の政治的立ち位置。選挙直後の記者会見などで、その選択肢として①国政挑戦②都知事選再挑戦③広島県知事選出馬――などが取り沙汰されたことで、多くの政界関係者が、変幻自在の石丸氏の言動に色めき立つ。

特に、冗談交じりともみえた「衆院広島1区で岸田文雄首相に挑戦」発言は、岸田首相周辺だけでなく中央政界全体にも大きな波紋を広げた。「もし現実となれば、次期衆院選で最大の注目区となるのが確実」(選挙アナリスト)だからだ。

その一方で、今回の石丸ショックは「都知事選という特殊なお祭りが生んだ一過性の事態で、熱狂が醒めれば、すぐ“過去の人”になりかねない」(政治ジャーナリスト)との見方も。さらに、多くの政界ウオッチャーの間では「SNS選挙時代突入で生まれた、小泉純一郎元首相、橋下徹元大阪市長に比肩する“トリックスター”」(同)との分析も多く、永田町では「“大化け”か“オワコン”かは、今後の石丸氏の一挙手一投足を見極めるしかない」(同)との期待と不信が入り交じる複雑な反応が広がる。

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