「寮の排水溝が油で詰まった…」 中国人実習生との"絶望的ギャップ"を乗り越え過去最高の売上高を生み出した町工場のリアル

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ナニワの工場内であんを袋に詰める従業員。同社では現在、12人の外国人実習生と特定技能の社員が働いている(写真:ナニワ)

先の衆議院選挙において自民党が歴史的な大勝利を収め、高市早苗首相が率いる自維連立政権は盤石な基盤を手にした。このさき日中関係の溝が一段と深まることが懸念されるが、中国人人材を重要な戦力として受け入れている日本企業の現場には、どのような影響が及んでいるのだろうか。

実際にある老舗食品メーカーを訪ねてみると、そこには日中関係の冷え込みを感じさせない、活気に満ちた現場があった。さらに詳しく話を聞いていくと、そこには単なる美辞麗句やスローガンではない「異文化を認め、受け入れる」努力の軌跡があった。

家族を残して「日本で働きたい」

室内に入ると、小豆を炊く大きな釜から湯気が立ち込め、ほのかな甘い香りが鼻孔をくすぐる。機械と機械の間を、白衣を着た従業員たちがせわしなく動き回る――。愛知県みよし市にある製あんメーカー「ナニワ」の工場内の様子だ。

その中に、缶にあんを充填する作業にいそしむ中国人の王(ワン)さんと張(チャン)さんの姿があった(いずれも仮名)。こちらから会釈をすると、手を振ってくれた。笑顔がマスク越しにも伝わってくる。

全国のスーパーやコンビニ、和菓子店などにあんを卸しているナニワ。あん単体の生産では全国有数のニッチトップメーカーだ。

同社では、約80人が工場内であんの製造や充填などの業務に携わっている。その中で外国籍の技能実習生と特定技能の社員は12人。うち10人を中国人が占める(2人はベトナム人)。

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