無人化の流れに逆行? 日本橋高島屋が《エレベーター係》を残す理由…百貨店で唯一「手動式エレベーター」を現役で運行

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
日本橋高島屋 エレベーター係
東京都中央区の日本橋高島屋で「エレベーター係」を務める、諸我さん(撮影:今井康一)

エレベーターガール、エレベーターボーイ。かつてそう呼ばれた職業の人たちがいる。

百貨店などでエレベーターを操作し、来店客を行き先のフロアまで送り届ける人たちだ。気品ある振る舞いや制服、一流の接遇などが特徴で、特にエレベーターガールは昭和の頃、バスガイドと並んで花形の職業とされ、多くの女性が憧れたという。

そんな彼女ら・彼らが今も活躍している数少ない場所の1つが、東京・中央区にある日本橋高島屋だ。多くの分野で無人化や自動化が進む今も、同店がエレベーターに人を配置しているのはなぜか、取材した。

【写真を見る】高島屋の《“所作が美しすぎる”エレベーター係》 と「“レトロすぎる”すんごいエレベーター」 かつてゾウが屋上にいた「衝撃の1枚」も…(14枚)

日本橋高島屋の「見たこともないエレベーター」

まずお話を聞かせてくれたのは、同店でコンシェルジュを務める岸和彦さん。岸さんによると、日本橋高島屋が開店した1933年から、案内係(同店でのエレベーターガール・ボーイの呼称)を配置した正面エレベーターがあり、今も現役だ。

このエレベーターは手動式。一般的なエレベーターは、フロアの選択や扉の開閉をボタンで行うが、ここでは案内係がレバーを操作して行っているのだ。

日本橋高島屋 エレベーター
こちらが日本橋高島屋の“名物”である、手動式のエレベーター(撮影:今井康一)

デジタル化が進む中、90年以上も手動式のままなのは、日本橋高島屋S.C.本館が2009年、百貨店建築として初めて重要文化財に指定されたこと(指定名称:高島屋東京店)が大きな理由だという。

次ページ手動式のエレベーターも創建時のまま使用している
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事