初詣に行く人が意外と知らない「神様の違い」 全国の神社で最も多い信仰はどれか

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(写真:taka/PIXTA)
新年の無病息災や家内安全などを神様にお祈りする「初詣」。近所の神社に足を運ぶ人もいれば、少し遠出して有名な神社に参拝するという人もいるだろう。だがその神社がどのような信仰に基づき、どんな神様を祀っているのか、きちんと理解しているだろうか。『ビジネスエリートのための 教養としての日本の神様』(監修:國學院大學大学院文学研究科・神道文化学部教授の西岡和彦氏)の著者・深結氏は、近年、海外のビジネスエリートもこぞって日本の神様について語り、神社に訪れるなどしており、神様に関する知識はさまざまなビジネスシーンで役立つと説明する。ここでは、全国の神社の信仰形態や神様の特徴について解説していく。

神社の信仰形態

日本全国津々浦々にまである神社の中に、「八幡社」「稲荷社」といった神様の名前を冠した神社が数多くあります。その多くは特定の神社の神霊を移す勧請(かんじょう)によって各地に広がっていったものです。神社創建の由来はそれぞれですが、その地域の人々の属性や職業などによって崇敬する神様に違いがあり、勧請される神社も異なってきます。

まずは、神社の信仰形態を見てみましょう。神道系宗教法人が持つ神社の99%超にあたる7万8251社の神社を包括している包括宗教法人・神社本庁(東京都)は、1990(平成2)年からの5年間で「全国神社祭祀祭礼総合調査」を行っています。創建の由緒や祭りの概要などをもとに直接・一律に調査したもので、神社名から主に祀られている祭神がわかる神社を都道府県ごとに集計し、「○○信仰」と分類しています。

同調査によると、神社数の多い信仰形態は次のとおりです。

「全国神社祭祀祭礼総合調査」より


それでは、それぞれの信仰の特徴や歴史を見てみましょう。

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