初詣に行く人が意外と知らない「神様の違い」 全国の神社で最も多い信仰はどれか
神社数の多い信仰トップ3
1位 八幡信仰(はちまんしんこう)
八幡神を祀る「八幡神社」や「八幡宮」は全国にくまなく広がっています。『古事記』『日本書紀』に登場しない八幡神の信仰がここまで広がったのは、常に政治の中心に近い位置で崇敬されてきたからだと考えられています。
八幡信仰の発祥は宇佐八幡宮(大分県宇佐市)。祭神は八幡大神(誉田別尊=応神天皇)、比売大神(多岐津姫命・市杵嶋姫命・多紀理姫命)、神功皇后の三神です。
8世紀後半に781(天応元)年に八幡大菩薩の神号を朝廷から奉られると神仏習合が進み、大和や京近隣の有力寺院の鎮守社として勧請されました。これ以降、菩薩を号する神が全国に多数現れるようになりました。
その後、源氏が氏神として崇め、平安末期には鎌倉に鶴岡八幡宮が勧請されました。鎌倉幕府を開いた源頼朝は境内を整備して熱心に詣参し、全国の御家人たちも、武神として所領に八幡神を祀りました。その後の幕府を開いた足利家、徳川家とも源氏を名乗っており、八幡神も武士の守護神として全国に広がったものとみられています。
隼人の反乱の討伐で多くの命を奪った罪を贖うために年に一度、生類を放つ仏教由来の儀式「放生会」は、最も重要な神事として各地の八幡宮で現在も受け継がれています。
2位 伊勢信仰(いせしんこう)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る伊勢神宮から各地へ広がった神社は「神明宮」「皇大神宮」「天祖神社」といった名で、東海地方や北陸に多く分布しています。これは、伊勢神宮への崇敬が篤かった源頼朝が東海地方の多くの領地を御厨として寄進したためです。
天皇の氏神である天照大御神を祀る伊勢神宮は、朝廷の祭祀制度の中でも最も重んじられました。20年に一度の社殿を新しくする式年遷宮は690年から行われ、現在も続いています。
御師と呼ばれる神職が領民の願意を神宮に取り次ぎ、庶民の間に信仰を広げていきました。鎌倉期には伊勢神宮への参詣者がおびただしい数となり、太平の世となった江戸時代になると治安が劇的に改善されて、60年に一度の「御蔭参り」が盛んになりました。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら