初詣に行く人が意外と知らない「神様の違い」 全国の神社で最も多い信仰はどれか
3位 天神信仰(てんじんしんこう)
菅原道真(845~903年)を天満天神として崇める信仰です。道真は当代一流の学者・詩人であり、宇多天皇に重用されて2番目に位の高い右大臣の地位にありましたが、次の醍醐天皇の時に突然、謀反の疑いをかけられ、九州の大宰府に左遷されて2年後に困窮のうちに亡くなりました。
しかし、その後、皇族や朝廷の要人が続けざまに亡くなり、醍醐天皇も体調を崩して崩御したため、道真の怨霊によるものと恐れられました。
そこで巫女や神職、僧侶らが託宣を通して道真を天神として神格化し、947(天暦元)年に現在の北野天満宮(京都市)の地に祀りました。10世紀末には朝廷は国家の平安を祈念し、「北野天満天神」の社号を贈っています。道真は怨霊から転じて国家的な守護神という地位を得るに至ったのです。
天神信仰の神社は九州に多く、道真が太宰府へ赴いた道筋のためか、西日本に多く鎮座しています。
天満大自在天神の御神徳は、道真の逸話から無実の罪を晴らして潔白を明らかにする「雪冤」や、至誠・孝道、国家鎮護、詩文・和歌、書道など多岐にわたっています。江戸時代には寺子屋の神として崇められ、現在も学問の神として親しまれています。
神社数の多い信仰4位〜7位
4位 稲荷信仰(いなりしんこう)
稲荷神に対する信仰で、その眷属とされる狐への信仰も含まれます。食べ物や農耕、商工業などの産業に関わる信仰のほか、屋敷神としても信仰され、最も信奉者の多い信仰形態ともされています。稲荷社は小祠や邸内社を含めると全国に3万社を超えるとみられ、とくに東日本に多く分布しています。江戸時代には商売の神ともされ、特に江戸では伏見稲荷大社からの勧請が激増しました。
伏見稲荷大社の創建については、『山城国風土記』逸文に、豪族・秦氏の人物である秦伊侶具が餅を的にして弓を射たところ、餅が白鳥となって伏見山の峰に降り、稲が生育したことに由来すると伝えられています。


















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