今年から「新年金制度が段階的に施行」も、制度への不安が「いつまでも消えない」根本原因とは?――国民をあおる"三悪人"の正体

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年金手帳を見る若い女性
「年金不安をあおる三悪人」とは? 年金不安の原因を理解したうえで、正しい知識を身につけていきましょう(写真:TY/PIXTA)
2026年より段階的に施行される新たな年金制度。その内容は在職老齢年金や遺族年金の変更など多岐にわたるが、年金が絡む話となるとなんとなく制度上の不安を覚える方も少なくないだろう。
一体、その不安は何によるものなのだろうか。根本的な原因を解き明かす。
(大江英樹・大江加代『知らないと損する年金の真実 - 改訂版 2026年新制度対応 -』より一部抜粋・編集してお届けします)

年金に不安を感じる3つの理由

まずは、「年金不安の正体」から話を始めたいと思います。

私の知る限り、年金不安というのは昨日や今日に始まったことではなく、かなり以前からありました。

今から30年ぐらい前でも「将来、年金はもらえなくなるのではないか?」という不安が囁(ささや)かれていましたし、私自身も当時30代の後半で、年金に対する不安を持っていました。

ところが、自分が実際に年金を受給する年齢になってみると、年金は破綻もしていないし、年金積立金も昔よりも増えています。にもかかわらず、今も相変わらず「年金不安」が世の中に溢れています。この理由は一体どこにあるのでしょう?

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