今年から「新年金制度が段階的に施行」も、制度への不安が「いつまでも消えない」根本原因とは?――国民をあおる"三悪人"の正体

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最後、3つ目の理由は、「年金を間違って理解しているから」です。最終的に私は年金不安の根本原因は、ここに行き着くのではないかと考えています。

もし年金不安の理由が「年金をよく知らないこと」であれば、これは割と簡単です。知らないなら教えてあげればいいからです。

間違って理解している

“知らないこと”よりも厄介なのは、“間違って理解している”ということです。何せ本人は、わかっているつもりですから、そもそもそれを覆すのが大変です。

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それに人は自分が知っていることを否定されたり訂正されたりすると、あまり良い気分にはなりません。そこでいくら正しい知識を伝えようとしても反発されてしまう、つい最近まではそういうことの繰り返しでした。

私もいろんな雑誌やコラムで年金に関する記事を書くと、コメント欄の反発はすさまじいものがありました。殺害予告すら受けたことがあります(さすがにこれは警察に通報しましたが)。

ところが最近は少し風向きが変わりつつあります。数は少ないものの、今まで年金についての正論を述べてきた方々の地道な努力が報われてか、マスメディアも論調に変化が見えます。

以前であれば、年金破綻論を唱える学者や評論家の人たちの言説が大きく取り上げられていましたが、最近はめっきりと減ってきました。

残念なことに彼らの話は根拠が弱く、エビデンスに欠けるところがありますので、取り上げられにくくなったのではないかと思います。

大江 英樹 経済コラムニスト、オフィス・リベルタス代表

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おおえ ひでき / Hideki Oe

大手証券会社で25年間にわたって個人の資産運用業務に従事。確定拠出年金ビジネスに携わってきた業界の草分け的存在。日本での導入第1号であるすかいらーくや、トヨタ自動車などの導入にあたりコンサルティングを担当。2003年から大手証券グループの確定拠出年金部長などを務める。独立後は「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるよう支援する」という信念のもと、経済やおカネの知識を伝える活動を行う。CFP、日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『自分で年金をつくる最高の方法』(日本地域社会研究所)、『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』(東洋経済新報社)などがある。

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大江 加代 確定拠出年金アナリスト(オフィス・リベルタス)

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おおえ・かよ / Kayo Oe

大手証券会社に22年勤務、サラリーマンの資産形成にかかわる仕事に一貫して従事。退社後、夫の経済コラムニストである大江英樹氏(株式会社 オフィス・リベルタス 代表)を妻として支える一方、確定拠出年金の専門家としてNPO確定拠出年金教育協会 理事、企業年金連合会 調査役として活動。野菜ソムリエの資格も持つ。

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