どのタイミングで受給を始めれば得になるのか、目安をご紹介しよう。
本特集は「お金の終活 超入門」と題し、後悔しない老後資金の使い切り方をわかりやすく解説。運用で形成した資産を定年後どのように使えば、不安とは無縁の豊かな老後生活を送ることができるのか。これを読めば丸わかりだ。
生命保険文化センター「2022年度 生活保障に関する調査」によると、老後の生活について「不安感あり」とした人の割合は82.2%に上る。実際、年金だけでは生活費が足りないと感じる人がほとんどだろう。
とはいえ年金は、退職後の大切な収入。そうした年金は、受け取りを遅らせる「繰り下げ受給」を行えば、もらえる金額が増加することは多くの方がご存じだろう。
しかし、年金の額面が増えても、その分税金や社会保険料の負担が増えることを気にしたり、早死にしたら損だから繰り下げをしないと考えたりする人が多いのが実情だ。
筆者の元を訪れる相談者は、65歳からもらえる年金額が比較的高い方が多いのだが、それでも何歳から受け取ればいいのか悩む方が少なくない。「年金保険」とあるように、長生きに備えた保険ではあるものの、なるべく得したいと考えてしまうのは人間のさがだ。
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