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マネーの達人に聞く 60代からの資産使い切り術 退職後マネーの「資産寿命」を上手に延ばす

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形成した資産を上手に使い切り、豊かな老後生活を送ろう。

フィンウェル研究所 代表 野尻哲史氏
野尻哲史(のじり・さとし)/フィンウェル研究所 代表。一橋大学卒業後、内外の金融機関を経て2019年から現職。退職世代向けのお金との向き合い方に特化して情報発信を行う。『60代からの資産「使い切り」法』など著書多数(撮影:谷川真紀子)

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本特集は「お金の終活 超入門」と題し、後悔しない老後資金の使い切り方をわかりやすく解説。運用で形成した資産を定年後どのように使えば、不安とは無縁の豊かな老後生活を送ることができるのか。これを読めば丸わかりだ。

老後資金に関しては、とかく不安が付きまとう。そこで、退職世代に向けて情報発信を続けている野尻哲史氏に、退職後のお金の使い方について聞いた。

「資産寿命を上手に延ばそう」

──退職後のお金、老後資金に対する不安が尽きません。

老後資金の議論になると必ず「何歳まで生きるかわからない」「いくらお金がかかるかわからない」という話が出てくる。そもそも寿命は誰にもわからないので、そうした議論は意味がないのだが、人はわからないものに対して不安を抱くものだ。

さらに人生にはさまざまなトラブルが付きもので、これもわからないものだから、お金がいくらあろうと「それだけで足りるのか」と不安に駆られてしまう。これに対し金融機関も「老後を安心して暮らせるように資産運用をしましょう」などとセールスするものだから余計に不安になってしまう。

時代の変化も大きい。かつては預金金利7%という時代もあって、退職金をすべて預金に回しておけば老後は安心して暮らせた。

それが今や金利はほぼゼロ%まで低下し、思った以上に長生きする「人生100年時代」に突入している。保有している資産の規模が大きければいいが、そうでない多くの人が「運用して資産を増やさなければ不安だ」と追い込まれてしまうのも無理はない。

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