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アメリカのプログラミング人材に「AI就職氷河期」。コンピューター専攻の失業率は最悪レベル

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25歳のザック・テイラー氏はオレゴン州立大学でコンピューターサイエンスを専攻し、2023年に卒業。テクノロジー関連の求人に5762件も応募し続けてきたが、正社員の採用オファーにはつながっていない(写真:Jordan Gale/The New York Times)

シリコンバレーの近くで育ったマナシ・ミシュラは、テクノロジー企業の幹部たちが学生たちにコンピュータープログラミングを学ぶよう勧める様子をソーシャルメディアで目にしたことを覚えている。

「プログラミングを学び、努力してコンピューターサイエンスの学位を取得すれば、就職初年度から6桁(10万ドル以上)の年収を得られるという話だった」。現在21歳のミシュラは、そんな言葉を耳にしながらカリフォルニア州サンラモンで育ったと振り返る。

こうした業界の未来への輝かしい期待が原動力となり、ミシュラは小学校時代にウェブサイトを初めてプログラミングし、高校では上級コンピューティングを学び、大学でコンピューターサイエンスを専攻した。しかし、1年にわたってテクノロジー関連の就職先やインターンシップを探し回っても内定を1つも得られることなく、5月にパデュー大学を卒業した。

「コンピューターサイエンスの学位を取得したばかりなのに、面接に呼んでくれたのは(メキシコ料理のファストフードチェーン)チポトレだけだった」。この夏に投稿し14万7000回以上再生されているTikTok動画で、ミシュラはそう語っている。

はじけたプログラミング人材バブル

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