朝日智司(あさひ・さとし)/日本生命保険 社長。1987年京都大学経済学部卒業、日本生命保険入社。2014年執行役員、23年副社長執行役員。25年4月から現職(撮影:今井康一)
AIの社会実装と「国策」の追い風を軸に、日本の産業界が新たな成長局面へ踏み出した。本特集では、2026年の主要35業界の動向を徹底予測する。
市中金利の上昇や株高が追い風の生命保険業界。一方、国内最大手である日本生命保険は保険販売の回復が鈍いなど課題もある。朝日智司社長に2026年以降の展望を聞いた。
──25年度中間決算で本業の儲けを示す基礎利益が過去最高となるなど、好調な業績が続いています。
投資信託の分配益など利差益が大きく増え、グループ全体の基礎利益を押し上げている。
ただ、日本生命単体は、保障性商品の販売減少もあり、保険関係損益について課題が残っている。安定的な営業職員チャネルの発展に向け、堅実な販売体制の下でもう一段頑張らないといけない。
――新規契約に伴い得られる将来損益を現在価値で示す「新契約価値」が減少していることについては、どう受け止めていますか。
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