「ベースアップは常識」の裏側 最新賃上げ調査で判明した、構造的賃上げに取り残される"規模と業種"の境界線

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(写真:花咲かずなり/PIXTA)

物価上昇と人手不足を背景に、日本企業の賃上げ姿勢が強まっている。2026年度は経団連が「ベースアップを賃金交渉のスタンダードに位置付ける」としており、とりわけ全体の賃金水準の底上げにつながるベースアップの実施率に注目が集まっている。

東京商工リサーチでは、毎年2回、「賃上げ」についてのアンケート調査(見込み値・確定値)を実施している(※)。コロナ禍を経て、企業の賃上げ姿勢やベースアップの実施率にどんな変化があるのか。足元の動向をデータから整理する。

※本調査は、東京商工リサーチが毎年2回インターネット上で実施している「賃上げ」についてのアンケート調査を集計し、分析した。アンケートは、例年冬に見込み調査、夏に確定調査というスケジュールで実施している。
※「定期昇給」、「ベースアップ」、「賞与(一時金)」、「新卒者の初任給の増額」、「再雇用者の賃金の増額」を賃上げと定義した。
※資本金1億円以上を「大企業」、1億円未満(個人企業等を含む)を「中小企業」と定義した。

賃上げ実施率は5年連続で80%台をキープ

賃上げ動向

今年2月のアンケートで、2026年度の賃上げについて聞くと、「実施する(見込み)」と回答した企業は83.6%だった。

2025年度の賃上げ実施率(確定値)82.0%を1.6ポイント上回り、2022年度から5年連続で80%台での推移が見込まれる。

新型コロナウイルスの感染拡大で2020年度は57.5%まで大きく低下したが、以降は回復基調に転じ、2023年度は84.8%と期間中の最高を記録するなど、高水準の賃上げ実施率が定着してきた。

東京商工リサーチ調べ
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