証券各社が富裕層向けの営業に注力する中、最大手の野村ホールディングス(HD)は2026年にどう動くか。奥田健太郎社長に聞いた。
海外投資家がマーケットを牽引
――日本の株式市場の見通しは。
海外投資家がマーケットを牽引している。地政学リスクを懸念し、中国の代替地として日本を選んでいるからだ。日本企業のコーポレートガバナンス(企業統治)改善やROE(自己資本利益率)向上への期待、そして足元の業績のよさもある。
このトレンドは変わっていない。26年の日経平均株価は年末に5万5000円、高値で5万9000円まで伸びると当社はみている。
――個人顧客向けの営業体制を変えています。
19年ごろからビジネスモデルを改革してきた。顧客の年齢層や金融資産の規模などに合わせてチーム編成を変え、(運用報酬などの)ストック収入を増やした。
直近ではストック収入で費用の70%をカバーできている。できれば100%にしたい。安定的な収入で予算を達成できるようになれば、よりいっそう顧客に寄り添ったサービスを提供できるようになる。



















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