
――いわゆる「2025年の崖」を迎え、クラウド型のERP(統合基幹業務システム)を導入し、基幹システムを刷新するニーズが高まっています。
クラウド型のERPは、老朽化したシステムを刷新するという目的で2010年代に導入が始まった。しかし、AI(人工知能)が普及する時代になり、ERPが持つ重要性とその導入方法が変わってきている。
AIの効果を発揮させるには、表やデータベースといった「構造化」されたデータと、テキスト・画像・音声・動画ファイルなど形式化されていない「非構造化」されたデータをいかに充実させるかが重要だ。その中で、ERP上のデータは、構造化されたデータの主要な発生源となる。
これからは、AIで使うことを前提にERPを導入しなければならない。構造化データを機械学習させたり、非構造化データと結びつけて正しい情報を抽出したりできるように、企業にはクリーンなデータの入れ方が求められる。当社のERP導入支援はそこを中核にしている。

デロイトには「炎上案件」が多いのか
――ERP導入をめぐっては、昨年4月に江崎グリコで大規模障害が起こり、デロイトがその際の主幹ベンダーだったとされます。デロイトには「炎上案件」が多い、というイメージを持たれることも多いのでは?
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