
(写真:編集部撮影)
ITシステムの複雑化などにより、2025年以降年間で最大12兆円の経済損失が発生すると指摘されてから7年。生成AI全盛の中、日本企業には守りだけでなく攻めのDXも求められている。本特集では、崖っぷちに立たされた日本のDXの最前線に迫る。
旺盛なDX需要を追い風にSIer(エスアイヤー)やコンサルティング会社の業績は右肩上がりだが、思わぬ落とし穴にはまってしまった会社もある。大企業向けのデジタルコンサル事業を掲げて2023年3月に株式上場した、モンスターラボだ(当時の社名はモンスターラボホールディングス)。
上場時点の資料では、DX市場は年率20%超の高成長市場であり、中でも同社が得意とするイノベーション創出や売り上げ向上型は、世界で約32兆円の広大なマーケットがあると説明。この領域において既存のSIerや総合コンサル会社は個別ソリューション販売にとどまっているが、モンスターラボであれば包括的なDX支援ができるとうたっていた。
上場日の初値は公開価格を約46%上回り、株式市場からの期待も高かった。しかしその直後から、歯車は狂い始める。
積極的な海外展開が裏目に
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