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大手企業の強みを再発見、「DXコンサル」の極意 2024年9月上場、GxPの渡邉伸一社長に聞く

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渡邉伸一(わたなべ・しんいち)/1969年4月生まれ。1990年渡辺冷菓入社、1996年2月エーティーエルシステムズ入社。2008年7月当社設立し社長就任(撮影:今井康一)
企業向けDX支援事業を展開するグロースエクスパートナーズ(GxP)が2024年9月26日、東証グロース市場に上場した。顧客の大半は売上高1000億円以上、社歴50年以上のエンタープライズで、いきなり大掛かりなDXを目指すのではなく、社内に「出島」と呼ぶ実験的組織をつくって、顧客企業の実績やデータ資産を生かしたDXを進めていくところに特徴がある。「顧客自身に考えてもらうよう伴走するコーチング型のコンサルを目指している」と語る渡邉伸一社長に、ビジネスモデルと成長戦略を聞いた。
※本記事は「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています

経営に生かせるDXを自ら体感

――創業の経緯を教えてください。

社会人になって祖父母が設立した会社に入社した。Windows95の発売前だったが、その会社ではコンピュータシステムの導入による経営効率化を進めていた。

手で記帳していたものをデータ入力するくらいだったと思うが、省力化が大幅に進んで驚いた。経営者一族という立場で、システム導入の効果を実感することができたことがきっかけで、コンピュータのビジネスをやってみようと思った。

そこで、システム構築のエーティーエルシステムズに入社して、コンピュータシステムについて勉強させてもらった。システム導入の効果について、自分自身の経験として語れたのがよかったのか、営業に行くと大手企業にも話を聞いてもらえた。

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