以前の記事(経営者は「DXへの過大期待」を今すぐ捨てるべきだ)で述べたように、「DXで狙う効果」は、主に以下の2つに集約されます。
②「守りのDX」…「業務効率化」によって「コストの削減」を狙うもの
「業務効率化」によって「コスト削減」をはかるなどの「守りのDX」の効果を上げるには、「事業の拡大・成長のプラン」を同時に持っておくことが重要になります。
前回記事(「効率化で"不要になった社員"」活用する術ある?)で述べたように、業務効率化で浮いた従業員の再配置先として新事業が必要だからです。
とはいえ、「新事業を打ち出す」のは簡単なことではありません。
そのようなプランの準備に時間がかかりそうな企業に向けて、DXを「絵に描いた餅」にしないための「すぐできるアイデア」を2つほど提案したいと思います。
【アイデア1】効果が出ないなら「やめる」
アイデアの1つめは、「守りのDX」を「やらない」「やめる」ことです。
身も蓋もない言い方ですが、「ボトムライン」(当期純利益)への効果が見込めない取り組みに資源を投資することは避けるのが賢明といえます。
ちなみに「投資」とは「キャッシュ」以外に「人の時間」も含まれることも強く認識すべきです。
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