林立はもはや東京や大阪だけの出来事じゃない! タワマンの「5戸に1戸が地方都市」という衝撃事実の背景

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最近では地方でも、数多くのタワマンが建設、分譲されています。
不動産経済研究所の調べによれば、2013年から2022年までの10年間で、地方(首都圏、近畿圏を除く全国)で供給されたタワマンの数は、126棟2万4507戸にのぼります。同期間に全国で供給されたタワマンは13万2745戸ですので、18.5%相当が地方タワマンということになります。 この現象の背景には、地方におけるコンパクト化があります。中心市街地に一気に人を集めるため、タワマンは絶好のアイテムとなったのです。
地方で暮らす人々にとっても、戦後80年が経過する中で、世代交代が始まっています。若い人たちは戸建てに住むよりも、都会的な雰囲気を感じることができるマンションを選択する傾向が強くなっています。特に比較的大きな都市で、サービス業に従事する人たちは、職場の近くで住みたいのです。
戦後の地方二世、三世たちは東京や大阪などで学生時代を過ごした人も多いのでマンションのような共同住宅に住むことにも抵抗感がありません。ましてや結婚して実家に同居するのはNG(ノーグッド)です。
タワマン最上階は地方富裕層の「天守閣」
タワマンの上層階に、デベロッパーは面積が広い高額の住戸を用意します。特に最上層階は他の住戸とは異なり面積も広くし、内装も豪華にします。そしてこの超高額住戸を買い求めるのは、地方政財界の有力者たちです。私はこの現象を地方タワマンの「天守閣需要」と呼んでいます。
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