「日本の気候は、もう『四季』ではなくて『二季』になった」というのは本当に実感でありますな。異常に暑い夏がやっと去ってくれたかと思ったら、今度は寒波到来でもう気分は限りなく冬である。国会近辺や霞ヶ関のイチョウの木はもう色づいている。日本らしい「実りの秋」はどこへ行ってしまったのだろう?
トランプ大統領の支持率急落、対抗勢力には「夜明け」?
似たようなことが起きているのがアメリカ政治である。10月から11月に入ったとたんに雰囲気が急変した。ご存じ、「リアル・クリア・ポリティクス」でトランプ政権の支持率 を見てみると、11月に入ってから支持率が急落。最近は10ポイント以上の差で、不支持率が支持率を上回るようになっている。1月20日の第2期政権発足以来、ここまで10カ月もスタートダッシュが続いてきたドナルド・トランプ大統領だが、さすがに足元が覚束なくなってきた。
英国『フィナンシャルタイムズ』のエドワード・ルース氏は、11月7日付のコラム(「トランプはピークを過ぎたのか?」で、こんな風に書いている。「ドナルド・トランプの政治的終焉を時期尚早に宣言することは、地獄への道を開くことになりかねない。……(中略)……それでも今、トランプ氏の対抗勢力は、新たな夜明けの可能性を感じ取っている」。
最初に訪れた異変は、11月4日に行われた「オフイヤー選挙」である。今年の主要選挙、ヴァージニア州知事選、ニュージャージー州知事選、ニューヨーク市長選という3つの政治決戦すべてで民主党候補が大差で勝利した。物価高や史上最長となった政府閉鎖への不満など、現政権への不満が一気に噴出した感がある。



















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