10月についに5万円台に突入した日経平均株価。だが、その後は上値が重く、5万円を挟んだ往来相場に入っている。大台到達の達成感から上値を追う機運に乏しい日本株市場だが、そんなときこそ改めて注目したいのが、配当に代表されるインカムゲイン(資産を保有していることで得られる収益)だ。
12月は、国内では3月期に次いで多い12月期決算の会社が決算期末を迎えるタイミング。加えて、四半期配当を導入している企業や、6月決算企業の中間配当も狙える。そのため、12月末に配当実施予定がある企業の株式を今の時期に購入しておけば、効率よく配当収入を得ることができる。
そこで東洋経済オンラインでは、12月末に配当の権利が得られる会社を対象として、配当利回りの高い上位100社をランキングにまとめた。なお、これらの企業に投資して配当の権利を得るためには、権利付き最終売買日である12月26日までに当該銘柄を保有しておく必要がある。
「利回り4%以上」は21社
それでは、ランキングを概観していこう。一般的に利回りが3.5~4%あれば「配当利回りが高い」とされる。ただ、日経平均が5万円前後の高値圏で推移する中では、利回り計算式の分母である「株価」が大きくなり、利回りも低下しやすい。そうした中でも、利回り4%以上の企業は21社あった。
個別銘柄に目を移すと、ランキング首位は利回り5.09%のリリカラだった。同社は2024年2月に発表した中期経営計画において、26年12月期までの株主還元方針として「配当性向40%以上、配当金36円以上」を掲げている。今25年12月期の1株当たり予想純利益は32.5円(東洋経済予想)で、配当性向は100%を超えるが、前述の中計方針に沿って高配当を実施する見込みだ。
2位のズームは、音楽用電子機器の開発・販売を手がける会社。ビデオ会議「Zoom」を展開するアメリカ企業、ズーム・コミュニケーションズとは異なるので、注意していただきたい。同社は今25年12月期に最終赤字を見込んでいるが、減配なしの累進配当方針を採用しており、32円の配当を維持する構えだ。



















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