個人投資家にとって株式投資の大きな楽しみの1つが、決算期末に受け取る権利が得られる配当や株主優待ではないだろうか。とくに株主優待は、その優待商品・サービスが株主の生活にとって身近なものであれば、金額に換算した場合の利回りは配当以上に“おいしいもの”になる可能性がある。
12月20日に配信した「3%超が59社、首位は5%超! 『12月末に権利が得られる配当の利回り』が高い企業トップ100社ランキング」では「配当」に着目して利回りの高い企業をピックアップした。本記事では「株主優待」にフォーカスして、その利回りが高い12月期決算の会社をランキングにまとめてみた。
なお、株主が優待の権利を得るためには、権利付き最終売買日までに当該銘柄を保有しておく必要がある。2025年12月31日が期末日の会社であれば、12月26日時点の株主が権利を手にすることができる。
もう1つの注意点が、株主優待を実施している企業の株価は権利落ち日(権利付き最終売買日の翌営業日)に株価が下落しやすいという点だ。優待狙いで権利付き最終売買日に購入したものの、翌営業日から株価が下がり続け、売るに売れないという状況にも陥りかねないので、優待だけを狙った安易な銘柄選定には気をつけたい。
“おいしい銘柄”の数は配当以上
ランキングを概観すると、利回りが5%超の企業は13社あった。前出の配当ランキングでは利回り5%超は1銘柄しかなかったが、株主優待に着目すれば“おいしい銘柄”の数は格段に増える格好だ。
個別銘柄に目を移すと、トップはオンライン書店を運営する富士山マガジンサービス。優待内容は自社取扱雑誌の定期購読商品購入10%割引券や2000円分の自社取扱雑誌定期購読パッケージ商品割引クーポン、傘下の予備校等で使える個別授業チケットなどで、優待利回りは53.46%だった。
2位は、鍼灸接骨院を展開するアトラグループ。100株以上を保有する株主には、4364円相当の自社ヘルスケア商品を贈呈する。利回りは25.23%だった。



















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