26年の日本株は「TOPIX」が「日経平均」よりも優位な相場へ、年間上昇率は「25年末比30%超」を期待

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2024年の大納会はゲスト不在だった。今年の大納会(30日)は、サッカー日本代表の森保一監督が鐘を鳴らす予定だ(撮影:梅谷秀司)

2025年の相場も、日本株はいよいよ22日を含めてあと7営業日で大納会だ。参考のために昨年(24年)の大納会に思いを馳せてみよう。

24年相場に続いて25年末も同じ様相に?

日経平均株価の24年大納会(12月30日)の終値は、3万9894円54銭で、23年大納会(12月29日)の3万3464円17銭から6430円(約19%)高と、年末の株価としては 1989年のバブル期以来、35年ぶりに最高値を更新した。

TOPIX(東証株価指数)も同2784.92ポイントで23年大納会比 約18%高と、日経平均には上昇率で若干劣るものの、大きな上昇の年だった。

その24年の日本株相場は以下の5つの特徴があった。すなわち、①前述のとおり大幅上昇の年②乱高下の年(2月に早くも高値を更新しその後も大きく上昇したが、7月11日の4万2224円から1カ月で3万1000円台まで急落)③テーマ株の人気の年(生成AI関連や半導体株、特にエヌビディアの好決算が波及し資金が集中)④政治・金融イベント発生の年(国内では衆議院選挙での自民党大敗、海外ではアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏勝利が決定)⑤市場の2極化の年(日経平均・TOPIXは堅調だった一方、東証グロース市場は低迷)、となる。

以上をまとめると「大型株中心の相場で、半導体関連株やAI関連銘柄が相場を牽引し、円安が輸出企業に追い風となり年初から大きく上昇した。年後半には日銀の追加利上げや米大統領選などで一時的な大波乱があったものの、最終的には高水準で着地し、年間を通じて『歴史的な強さ』を示した1年」となり、投資家にとっても記憶に残る相場だった。まさに、これは本年25年を予感させるような24年相場であった。

25年大納会の結果はまだこれからだが、先週末(19日)現在の日経平均は、24年大納会比24%高で、TOPIXも同22%高と、相場の「特徴と強さ」は24年と同様の相場になっている。

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