1400億円が紙くずになった事例も…金融機関が富裕層に積極的に売り込んでいる「CoCo債」って? 思わぬ"落とし穴"を資産運用のプロが暴露

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パソコンの前で怒るビジネスマンのイメージ
富裕層に売り込まれている金融商品「CoCo債」のリスクとは?(写真: Syda Productions/PIXTA)
プライベートバンクに関する長い歴史を持つ海外の金融機関はもちろん、近年では国内のメガバンクや大手証券会社でも、グループ内にプライベート・バンキング部門等を設けて富裕層ビジネスに力を入れています。その理由は、ズバリ「儲かるから」。
そうした富裕層ビジネスの現場で長く生き抜いてきた濵島成士郎氏が、お金持ちの資産運用の世界を描いた新著『現役プライベートバンカーがこっそり教える億万長者の資産運用』(すばる舎)から、金融機関が今まさに積極的に顧客に売り込んでいる金融商品「CoCo債」と、それにまつわる過去の大トラブルについて紹介します。

債務の弁済順位がもっとも低い「CoCo債」とは

「CoCo債(ココ債)」のCoCoは、偶発転換社債(Contingent Convertible bonds)の略です。

2008年のリーマンショックを受けて、バーゼル規制(現行ではバーゼルⅢ)のガイドラインを満たすために登場してきた債券で、銀行が資本増強目的で発行する特殊な劣後債です。

もし、発行体が破綻した場合、債務の弁済を順番に行いますが、その弁済順位がもっとも低いとされるのがCoCo債です。

金融機関の弁済順位を高い順に示すと、預金→シニア債(TLAC債)→劣後債→CoCo債となります。

高い利回りを享受できる反面、リスクが高い債券と言えるでしょう。

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