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退任報道で号砲鳴る「ポスト・ラガルド」ECB総裁レース…利上げ転換と「ユーロ高」どうなる?悲願のドイツならタカ派シフト、ハト派のスペインか

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フランス大統領選に出馬?ラガルドECB総裁(写真:AP/アフロ)

英フィナンシャル・タイムズ(FT)は2月18日、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が2027年10月末の任期満了を待たずに退任する意向を伝えたと報じた。

ECBは直後に「ラガルド総裁は自身の職務に集中しており、退任についていかなる決断も行っていない」との声明を発表。ラガルド氏も米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで「任期満了まで務めるのが基本シナリオ」と述べたが、火のないところに煙は立たない。

ラガルド総裁には、昨年5月にも早期辞任観測が浮上している。正式に公表する段階ではないものの、水面下での調整が行われている可能性がある。27年に本格化するとみられた後継総裁レースが前倒しされそうだ。

FTの記事によれば、ラガルド氏は27年4月に予定されるフランス大統領選挙を前に退任することで、フランスのマクロン大統領にECBの後継総裁人事に関与する機会を提供する意向とのことだ。

背景に極右「国民連合」が台頭するフランス大統領選

19年にラガルド氏がECB総裁に選出された際には、マクロン大統領の強い意向が働いたと言われている。当時、ドイツを率いたメルケル首相との間で、欧州委員会の委員長にドイツ出身のフォン・デア・ライエン氏を、ECBの総裁にフランス出身のラガルド氏を充てる方針で合意した。

2月9日には、フランス中銀のビルロワドガロ総裁が、27年10月末の任期満了を待たずに6月末で退任することを公表したばかりだ。慈善財団の責任者に就任する同氏は、早期辞任を個人的な理由によるものと説明している。

だが、これによりフランス中銀の後継総裁人事がマクロン大統領の手に委ねられることになり、大統領から何らかの働きかけがあったのではないかと勘繰る報道もある。

フランスの大統領は3選が禁止されており、次期大統領選後にマクロン氏は退任する。各種の世論調査では、極右政党・国民連合(RN)のバルデラ氏が他の候補を大きくリードしている。

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