1400億円が紙くずになった事例も…金融機関が富裕層に積極的に売り込んでいる「CoCo債」って? 思わぬ"落とし穴"を資産運用のプロが暴露
AT1債ショックでは、スイス当局が緊急措置としてその価値を強権で消滅させました。
欧州中央銀行やイギリスなどの当局は、「我が国であれば株主資本を先に減らす」などと表明して不快感を示しましたが、スイス当局はこうした圧力も強行突破しています。
グローバルな商品を買う場合、その発行体が属している国による規制や、政府の出方というリスク(ソブリンリスク)を織り込む必要があります。
中央銀行や政府とは戦っても勝てません。
AT1債では、この債券に集中投資していた富裕層も一部にいたようです。
高利回りゆえに、「たくさん買いたい」と思ったのかもしれません。結果は前述のとおりです。
投資の基本である分散投資を常に心がけてください。「ひとつのカゴに卵を全部盛るな」です。
投資でも「セカンドオピニオン」を得るのがトレンド
とは言え、こうした金融知識は身につけるのが難しいもの。
では、どうしたらいいのでしょうか。
自分だけでは判断できないことは、他の金融機関の担当者にも聞いてセカンドオピニオンを得たり、自分の味方になってくれる信頼できるファイナンシャルアドバイザー(IFAやRIA、プライベートバンカー、FPなど)を見つけたりして、可能な範囲で対策をとっていくことが現実的で賢明でしょう。
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