有料会員限定

昼食は車内で15分で済ませ、夜は資格取得に没頭。若手銀行員が入行後に感じる「理想と現実」

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
遠くを見つめる若いビジネスパーソン
(写真:kapinon / PIXTA)

特集「銀行員人生の明暗」の他の記事を読む

マイナス金利政策が解除され、好業績に沸く銀行界。行員もさぞ浮かれていると思いきや、行員たちの顔はさえない。人事制度改革によって銀行の常識が覆り、将来が見通しづらくなっているからだ。本特集では銀行員人生の明と暗に迫った。

国家公務員と並び、「安定の職業」として就職人気が再燃している銀行員。入行後、若手行員はどのような働き方をしているのだろうか。まずは、メガバンクで働く20代の若手行員(法人営業担当)の1日のスケジュール事例を見ていくことにしよう。

「体育会系」が重宝されるのも納得

朝8時から始まる朝会では、その日の業務について確認し合う。それから早速営業に向かう。関西エリアの地方支店に勤務する彼は、1日3〜4カ所程度を車で回る。「昼食の時間は15分ほどしか確保できず、車で移動しながら食べるのが常」だと話す。

17時ごろに会社に戻り、そこからは残業となる。営業で集めてきた案件について稟議書を作成するなど、内部事務をこなす。退勤するのはいつも20時以降だという。

ひたすら営業に出向いて案件を獲得し稟議にかけるという、根気強さが求められる。いわゆる「体育会系」が重宝されるのも納得だ。

次ページ資格の有無は人事評価にも影響
関連記事
トピックボードAD