故・山崎元氏が最も信頼した個人投資家・水瀬ケンイチ氏が伝授…「人生100年時代」に身につけたい、失敗しない《資産の取り崩し方》

人生100年時代の「資産の取り崩し方」について解説します(写真:bee/PIXTA)
人生100年時代を迎えたいま、資産の取り崩しの際に退職後50年以上の期間を視野に入れることは「決して大げさではない」。経済評論家の故・山崎元氏が最も信頼した個人投資家・水瀬ケンイチ氏は、そう指摘します。
そこで本稿では、水瀬氏の著書『彼はそれを「賢者の投資術」と言った 水瀬ケンイチのインデックス投資25年間の道のり全公開』から一部を抜粋・編集する形で、資産の取り崩しの基本的な考え方を解説します。
人生100年時代の資産の「取り崩し方」
リンダ・グラットン氏とアンドリュー・スコット氏による『ライフ・シフト』によれば、現在の40歳の人の半数以上が100歳まで生きる可能性があるという。これは資産形成においても重要な意味を持つ。
80歳や90歳までではなく、100歳を超えて生きることを想定した資産計画が必要になる。
私のポートフォリオの期待リターンは年率プラス4.4%、リスク(標準偏差)は13.6%。運用期間20年で、実際のリターンを計算したら年率プラス6.0%だった。
この水準のリターンを維持できれば、インフレ率を差し引いても実質的な資産価値の増加が期待できる。
しかし、人生100年時代においては、資産の「取り崩し方」も重要になってくる。古典的な資産取り崩しの指針として有名な「4%ルール」には2つの方法がある。
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