DXを「絵に描いた餅」にしないためのアイデアの2つめは、「ボトムラインの効果」をいったん捨てたうえで、「大胆な目標」を設定してみるというものです。
【アイデア2】「大胆な目標」を設定してみる
冒頭でも述べたように、「守りのDX」では、「業務プロセスの効率化」をはかることがメインの活動となります。
たとえば、「顧客への問い合わせ対応に必要な業務時間を2割減」「サービスのコストを3割減」といった目標が設定されます。
この目標を「現状定めている2~3割削減」というレベルではなく「1万分の1」「コストゼロ」といった思い切ったものにしてみるのです。
あるいは、「顧客からの見積もり依頼や納期などへの回答を、現在の1万分の1の時間にする」といったものでもよいでしょう。またサービスのコストをゼロにするというものもいいかもしれません。
こうした「大胆な改善」を実現できるのも、DXならではのことです。
「守りのDX」であったとしても、これくらい「大胆な目標」を実現することで「事業の成長のきっかけ」となることが期待できます。
たとえば、スピーディーで精度が高い回答が顧客の満足度を高めることは疑いようがなく、顧客のつなぎとめや深掘りにつながります。そしてその評判が、新規顧客の獲得の誘因にもなるのです。
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