「社長直轄が最短ルート」中小企業のDX化が遅れてしまう根本原因

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(写真:maroke/PIXTA)
DX=とは、データとデジタル技術を活用してビジネスを革新すること。業務効率化だけでなく、ビジネスモデルや業務プロセス、企業文化そのものを変え、新たな価値を生み出す取り組みです。近年、特にコロナ禍前後から、企業のDX推進を奨励する機運が高まっていますが、周囲を見渡しても、中小企業を中心にまだまだ着手できていないところが多いのが現実です。
なぜ、多くの会社でDX化が進まないのか、大阪の寝屋川市で、ガス・水道・電気の設備工事を行う中小企業「ミヨシテック」には、そのDX化の取り組みを学ぼうと、国内にとどまらず、海外からも視察依頼があります。同社の永谷顕社長の著書『非IT人材で成果が出るDX成功ルール』から、中小企業でDX化が進まない原因、推進のポイントを紹介します。

中小企業がいち早くDX化に取り組むべき理由

中小企業にとって、DX化は、業務効率化や生産性向上、競争力の強化など、多くのメリットをもたらします。一方で、私たちがいる建設業界や設備工事業界でもDX化が進みつつありますが、他の業界と比較すると遅れているのが現状です。なぜでしょうか。

【DX化が遅れているおもな要因】

◎DX化の難しさに対する認識
多くの企業が「デジタル化できない作業が多い」「現場での変更が多く、データの更新が難しい」と感じており、これがDX化の障壁となっているからです。

◎従来の方法への固執
「従来のやり方が一番早い」と考える傾向が強く、新しいデジタルツールの導入に消極的な姿勢が見られます。

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