急成長から一転…《突如破綻した企業》に共通する"盲点"。メガソーラーなど注力の「建設会社」、コロナ禍で躍進した「カプセルトイ大手」を深掘り
多額の負債を抱えて倒産する事案が、今夏から徐々に増えている。人手不足による機会損失や昨今の物価高など、事業環境の悪化が要因となっているケースが多い。
一方、事業環境の悪化だけでは説明がつかない倒産も散見されている。増収増益を重ねて規模拡大を続けていた企業が突然倒産するケースさえある。
大阪で発生した2つの倒産から、その背景にあるものに迫ってみたい。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった建設業者が倒産
10月に会社更生法の適用を申請した中川企画建設(中川企画)は、昭和38年創業の地場建設業者で、15年前までは上下水道工事などの公共工事を受注していた。
2008年5月期の売上高は約99億8700万円で、経常段階でも1億円内外の利益を確保していた。リーマン・ショック後の10年には売上高を約66億2200万円まで落としたものの、上場中堅ゼネコンや地場ゼネコンがバタバタと倒産するなかで、地元金融機関のサポートもあり、しぶとく生き残った。
中川企画の売上高が急激に伸び始めたのは、そこから5年後。15年に100億円を超えると19年には一気に200億円企業にまで成長する。



















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