エレコムが先陣を切る半固体電池モバイルバッテリー、発火リスク低減と寿命4倍の実力に迫る

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エレコムの半固体電池採用モバイルバッテリー新製品(写真:筆者撮影)
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エレコムから安全性の高いモバイルバッテリー「DE-C86-10000」シリーズが発表された。このモバイルバッテリーは、従来から使用されているリチウムイオン電池を使ったモバイルバッテリーの内部素材を改良し、「半固体型電池」を採用した製品だ。エレコムは2025年中にも発火の危険を低減した製品を次々と市場に投入し、世界に先駆けてスマートフォンをより安全に使用できる環境づくりに取り組んでいる。

モバイルバッテリーの発火事故はなぜ起きるのか

一般的なモバイルバッテリーの内部に使用されるリチウムイオン電池は、内部に「電解液」と呼ばれる液体を満たした構造になっている。この電解液をセパレーターと呼ぶ膜で仕切り、プラス側である正極とマイナス側である負極の間で、電解液中のリチウムイオンと電子が行き来することで電気を蓄え、スマートフォンなどを充電できる。

だが内部に使われている電解液は可燃性のある液体であることから、万が一、バッテリーに釘を刺したり、極端に折り曲げたりした場合、内部の電池から液が漏れるとともに電極が空気に触れ、発熱・発火しやすい状況に陥ってしまう。また充電を繰り返すうちに電極が劣化し、内部で発熱を引き起こす可能性もある。

もちろん市販されているモバイルバッテリーは、簡単に破損しないよう強固なボディーを採用し、過充電を防ぐ保護回路も組み込まれている。さまざまなテストを経て安全性を確認してから製品化されているのだ。モバイルバッテリーの発火事故が相次いでいるとはいえ、市場で販売されているバッテリーの総数から見れば、その割合は小さいのである。

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