「社長直轄が最短ルート」中小企業のDX化が遅れてしまう根本原因
◎デジタル技術への苦手意識
現場の職人層において、デジタル技術に対する苦手意識が根強く、デジタル化の進行を妨げています。
◎DX人材の不足
「DX化には専門的な知識を持った人材が必要であるが、自社にはいない」という認識が遅れの一因となっています。とくに中小企業では外部からの人材確保が難しい状況です。
◎資金不足
中小企業では、DX化への投資が困難な場合が多く見られます。また、DX化の効果があらわれるまでに時間がかかるため、短期的な収益への影響を懸念する声も少なくありません。
建設業にかぎらず、多くの中小企業にとってDX化は、時間とコストがかかりすぎる改革なのかもしれません。しかし、DX化に取り組まなければ、市場の変化や顧客のニーズに対応できず、競争力が低下するリスクがあります。
DX化が求められる4つの理由
とくに中小企業は、次の4つの理由から、DX化が求められています。
①顧客ニーズが多様化している
インターネットの普及により、お客様との接点が増え、求められるサービスや商品が多様化しています。対面だけでなく、オンラインでの対応やサービス提供が必要となることもあります。
デジタル技術を活用することで、これらの多様なニーズに迅速かつ柔軟に対応できます。たとえば、顧客情報をデジタルで管理することで、サービスの質を向上させ、顧客満足度の向上につなげることができます。
②働き手が減っている
少子高齢化の影響で、労働者人口が減っています。とくに建設業界では、働き手の高齢化が進行しており、若い人材の確保が難しくなっています。このままでは、5年後、10年後に必要な人員を確保することが困難になると予想されます。
ですが、デジタル技術を導入して業務を効率化することで、少ない人手でも高い生産性を維持することが可能になります。情報の一元管理や業務プロセスの自動化により、これまで手作業で行っていた業務を自動化できます。たとえば、在庫管理や顧客情報の整理などを自動化すれば、社員は重要な業務に集中できるため、全体の生産性が上がります。
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